「線」と「塗り」について
ベクター加工を行う場合、IllustratorやInkscapeといった描画作成ソフトで加工データを作成します。その際、装置の動作に関連する大切なポイントとしてデータにおける「線」と「塗り」の概念があります。
下記図のSの字を縁取っているのが「線(グレー)」、その内側を塗りつぶしているのが「塗り(ピンク)」になります。
ソフトによって名称は様々ですが、Adobe Illustratorにおいては「線」と「塗り」、Inkscapeにおいては「線」が「ストローク」、「塗り」が「フィル」と呼ばれます。
※以降「線」と「塗り」に統一して説明を進めます
データ作成時に線と塗りを組み合わせることによって様々な加工結果を得ることができます。
- 線と塗りを組み合わせた加工を行いたい場合
データ作成時に、線と塗りのあるデータを作成してください。データを作成する際、線の色と塗りの色は別の色を指定してください。実際の加工結果は線と塗りを加工します。塗り部分はパラメーターのハッチングの設定に基づいた処理によって塗りを加工します。 - 線のみの加工を行いたい場合
データ作成時に、線のみのデータを作成してください。塗りは無しを指定してください。
実際の加工結果は線のみの加工を行います。 - 塗りのみの加工を行いたい場合
データ作成時に、塗りのみのデータを作成してください。線は無しを指定してください。塗り部分はパラメーターのハッチングの設定に基づいた処理によって塗りを加工します。
ハッチングについて
ハッチングとは閉じられたスペース内を一定間隔の線によって埋め尽くす処理のことをいいます。
SmartDIYs Creatorにおいては縦方向・横方向・格子状にハッチングをかけることが可能です。ハッチングの間隔は0.05~3.0mmの範囲で変更することが可能となっており、初期値0.5mmに設定されております。
①のように「線」と「塗り」を別の色で設定した場合、加工を行う際「線」の部分とハッチングの部分で異なるパラメーターを設定することが可能です。
「線」と「塗り」、ハッチングを活用することによりラスター加工よりも効率的に加工することができ作業時間を短縮することも可能です。ぜひご活用ください。